健康管理士のサッキ―です。今回は、フレイル対策について、まとめてみました。
フレイルとは?—フレイルとサルコペニアの違い
「フレイル」とは、加齢に伴う心身の活力低下を指し、主に65歳以上の高齢者に多く見られる状態です。この状態に陥ると、日常生活での活動が困難になり、外出や運動の機会が減少するため、さらに健康が悪化しやすくなります。具体的な症状としては、筋力低下、体重減少、疲れやすさ、歩行速度の低下などが挙げられます。
一方、「サルコペニア」は、フレイルと密接に関連していますが、主に筋肉量や筋力の低下を指します。これは加齢による自然なプロセスではあるものの、適切な予防策を講じないと、フレイルと併発しやすくなります。
フレイル予防の重要性—50代から始めるケア
食生活でフレイルを予防する方法
フレイル予防の第一歩は、日々の食生活を見直すことです。特に50代を迎える頃から、体が必要とする栄養素が変わり始めるため、早めの対策が重要です。フレイルを予防するためには、タンパク質、ビタミン、ミネラルを豊富に含む食事を心掛けることが重要です。
特に、タンパク質の摂取は筋肉の維持に直結し、サルコペニアの予防にも効果的です。高齢者は1日あたり体重1kgあたり1.0〜1.2gのタンパク質摂取が推奨されています。例えば、体重60kgの方であれば、1日に60〜72gのタンパク質を摂取することが望ましいです。
参照元:東京都福祉局
筋力トレーニングとフレイル予防
筋力トレーニングは、フレイル予防において非常に重要です。特に、加齢とともに筋肉量が減少しやすい胸部や背中の筋肉を鍛えることは、姿勢の維持や呼吸機能の改善にも繋がります。軽いウェイトを用いたトレーニングや、呼吸を意識したストレッチ運動が有効です。
東洋医学のアプローチ—鍼灸や漢方でフレイルを予防する方法
東洋医学では、フレイルを「気虚」(ききょ)や「血虚」(けっきょ)といった体内エネルギーの不足や血液の不足によって引き起こされるものとして捉えています。鍼灸や漢方薬を使用して、体内の「気」や「血」の流れを整えることで、全体的な健康状態を改善し、フレイルやサルコペニアの予防に繋がる可能性があります。
ただし、鍼灸や漢方の効果に関する科学的エビデンスは現在のところ限られており、さらなる研究が必要です。これらの治療法を検討する際は、必ず専門家に相談し、個々の状態に合わせた適切なアプローチを選択することが重要です。
家族のサポートが鍵—フレイル予防のためにできること
家族ができる日常生活でのサポート
フレイル予防において、家族の役割は非常に重要です。特に65歳以上の高齢者がいる家庭では、日常生活の中で適切なサポートを提供することで、フレイルの進行を遅らせたり、予防したりすることが可能です。
例えば、食事面でのサポートとして、タンパク質を十分に含むバランスの取れた食事を準備したり、定期的に一緒に買い物や料理をすることで、健康的な食習慣を維持する手助けができます。また、家族と一緒に軽い運動やストレッチを行うことで、筋力の維持を支援することができます。
参照元:宇部市
西洋医学と東洋医学を組み合わせたケア
フレイル予防において、西洋医学と東洋医学のアプローチを組み合わせたケアも選択肢の一つです。西洋医学では、定期的な健康診断や検査を通じて、早期にフレイルの兆候を見つけることが可能です。また、リハビリテーションや筋力トレーニングのプログラムを専門家とともに計画することが、筋力やバランス感覚の維持に役立ちます。
一方、東洋医学では、鍼灸や漢方を利用して体全体のバランスを整えることができる可能性があります。ただし、これらの治療法の効果については個人差があり、科学的な検証が十分でない面もあるため、専門家と相談しながら慎重に取り入れることが大切です。
フレイル予防は、65歳以上の高齢者に特に重要ですが、50代からの予防的な取り組みも効果的です。家族全体で健康意識を高め、適切な食事、運動、そして必要に応じて医療専門家のアドバイスを取り入れることで、フレイルのリスクを軽減し、健康的な生活を維持することができます。