質の良い睡眠:7~8時間ベスト。最初の3時間が大事

『協会けんぽ兵庫支部メールマガジンVol.117』で健康に役立つ内容が載っていましたので、共有します。

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こんにちは!保健師の桜です。暑さが本格的になってまいりました。マスク生活の夏も2年目になりましたね…。今日も暑さに負けずに、加入者の皆さまの保健指導で、県内のどこかを歩いております!今月と来月は、2か月にわたって、人生の1/3を占める「睡眠」のお話をします。

質の良い睡眠の大切さは言うまでもありません。ここ数年は、睡眠の専門家や睡眠を研究している医師が書いた、いわゆる「睡眠本」が書店で平積みされていることも多くなりました。また、新型コロナウイルス感染症対策のために免疫力を上げること、ひいては免疫強化に睡眠が深く関与していることが解ってきており、睡眠についての関心がますます高まっています。

1.睡眠時間は7~8時間がベスト

保健指導の際には、睡眠時間や睡眠のトラブルを必ずお伺いしています。睡眠時間は6時間程度とのお答えが多いですね。大人だし、6時間程度で十分だろう…と思っていらっしゃる方が多いですが、実は7~8時間がベストです。日本は韓国、台湾とともに世界で一番睡眠時間が短い国であることはご存知ですか?OECD加盟国の平均値と比較すると、毎日1時間から1.5時間も短いそうです。7時間睡眠をとっている人が、最も肥満率が低く、病気になりにくいと言われています。睡眠不足は、食生活や運動習慣と並んで、メタボのリスクのひとつとして証明されています。「寝る子は育ちます」が、「寝る大人は太らない」のです。

2.寝付いてから最初の3時間が大事 

睡眠時間を確保したとしても、寝付いてから最初の3時間がその日の睡眠の質を決定づけます。寝付きから3時間で成長ホルモンが大量に分泌され、細胞の修復が行われるからです。寝付きから3時間、いかに深い睡眠が確保できるかが勝負です。ご家族の方の、いびきやトイレ、寝返りなどですぐに起きてしまう方は、別室で寝たり、寝る環境を変更することも考えてみてください。